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2011.05.09

渡邊 哲史

【米国トレーニー日記】第5回:日米職場環境の違い(その1)

前回第4回ではワシントンでの仕事に関して触れさせて頂きましたが、今回からは2回に分けて、ワシントンでの法律事務所で研修している間に感じた日本とアメリカの職場環境や仕事のスタイルの違いについて触れたいと思います。
通勤について
ワシントンは地下鉄がとても発達しており便利です。ワシントンのほとんどのオフィス街へは地下鉄でアクセスできるため、地下鉄を通勤に利用している人も多いです。でもそこは自動車の国アメリカ。自動車通勤している人が非常に多く、朝夕の渋滞が問題になっています。そのため行政は地下鉄通勤の他に、車の相乗り(相乗り車用のレーンの設定)やパーク&ライド(最寄りの地下鉄駅まで車で行き、駅から地下鉄)や自転車通勤などを奨励しており、多くの人がこれらを実践しています。

ところで帰宅のピークは、5時から6時までで7時を過ぎると人や車が途端にいなくなります。残業することが少ないためでしょうか。また弁護士によっては在宅で仕事をして必要なときだけ事務所に来るというスタイルの方もいます。

また在宅といえば、アメリカ特許庁の在宅勤務制度は進んでいます。在宅勤務の審査官はアメリカ国内であればどこに住んでいても良く、月に2日だけ登庁すれば良いとの事ですので、中にはアメリカ西海岸などに住み、年に6回だけワシントンにくるという審査官もいるようです。つまり月を跨いで4日間登庁することで年に6回だけワシントンの特許庁に来れば良い事になります。また特許庁から50マイル以内に住んでいれば特許庁に登庁しなくて良いという制度もあるようです。一度この制度を利用している審査官との特許庁での面接に参加したことがありますが、審査官は面接のためだけに特許庁に来て、面接が終わったらすぐに帰宅していきました。

オフィスについて
法律事務所では弁護士にはそれぞれ個室が窓際に割り当てられています。オフィスの角の部屋は大抵職位の高い弁護士の部屋です。弁護士の秘書の机は弁護士の個室の外に並んでいます。事務所の人口密度はNGBの人口密度の1/6-1/10といったところでしょうか。

弁護士の部屋にはもちろんドアがついていますが、基本は開けたまま仕事をしています。開いているドアはウェルカムという合図です。開いているドアをノックして弁護士に時間を作ってもらいます。ドアが閉まっている場合は邪魔しないでくれという合図です。重要な電話をしていたり、切羽詰っていたりしていることが想像できるため、私は開いているドアをノックしたことはありましたが、閉まっているドアをノックしたことはありませんでした。

ちなみに、特許庁の審査官にもそれぞれ個室が割り当てられています。面接をする時には、審査官の部屋で椅子を並べて面接します(たまに打合せ室でやることもありますが)。経験の浅い審査官と面接をやるときにはその上司を交えて上司の部屋で面接をします。審査官のOJTみたいになることもあります。

では今回はこの辺で。
次回は電話、昼食そしてハッピーアワーについてお伝えいたします。お楽しみに!

記事担当: 特許部 鈴木(利)

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