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2014.08.25

柏原 雄人

【セミナー開催報告】 アフリカにおける商標審査の実情

2014年7月24日 (木) 大阪、同28日 (月) 東京にてアフリカ商標セミナーを開催致しました。講師として、Spoor & Fisher事務所のColantoni氏(ジャージー島オフィス勤務)、Cochrane氏、Khader氏(いずれも南アフリカのプレトリアオフィス勤務)を招き、約60名の皆様にご参加頂きました。

アフリカに対する関心は高まる一方ですが、注目すべき国がはっきりとしないため、正直なところセミナーの内容構成では悩みましたが、今回は、アフリカ全体を広く浅くご紹介させて頂く内容として、Spoor& Fisher事務所と事前に協議を重ねての実施でした。また、このような設定では物足りなさを感じられる商標ご担当者様もいらっしゃると考え、参考資料を充実させました。

実務的内容が中心であったこれまでのセミナーとは異なり、映像や写真をふんだんに用いながら、講師による現地訪問体験を加えつつ、アフリカ各国の商標審査を取り巻く環境をご紹介させて頂きました。まさに百聞は一見にしかずで、床に山積みになったファイル、手めくりで行う調査、商標原簿として使われる大学ノートなど、ご参加頂いた皆様には、審査遅延の理由の一端が垣間見えたのではないかと思います。また、旧宗主国の影響が色濃く残るアフリカにおいては、各国の制度を理解するうえで、歴史的な背景を把握しておくことが重要であり、旧宗主国の違いが言語や法律体系の違いに反映されているとの説明が印象的でした。

アフリカ各国の経済成長率のデータは、中国に勝るとも劣らず高いポテンシャルを感じさせる一方、残念ながら国内法の未整備が理由で、マドプロやARIPOに加盟しているにも関わらず、商標権を獲得できても有効活用できない現状があるなど、この地域独特の問題も残されております。このような情報のアップデートを頻繁に行いながら、権利取得手続きを進めて行くことがアフリカにおいて肝要であると再確認しました。

Spoor& Fisher事務所は、クライアントに対してとても誠実であることから、弊社も懇意にしております。今回のセミナーのために、アフリカにおける商標戦略、ライセンス登録、マドプロ出願、ARIPO及びOAPIに関する説明資料を特別に作成して頂き、参考資料として提供頂きました。今後、アフリカにご興味をお持ちの商標ご担当者様には、積極的に配布させて頂く予定です。
大阪セミナーと東京セミナーの間の週末に隅田川の花火大会を鑑賞したというColantoni氏は、浅草で家族へのお土産も購入することができて、大変満足されたようでした。Cochrane氏とKhader氏は地下鉄を駆使して、観光を楽しまれた様子で、その順応性の高さが、セミナーの際にも、気の利いたコメントとして表れていたように思います。

セミナーにご参加頂きましたお客様に、改めて御礼申し上げます。NGB商標部では、今後も、お客様のご興味に即応すべく、様々なセミナーを企画・開催する予定でございます。セミナーについてのご要望等がございましたら、ぜひお問合せフォームよりご連絡ください。

(商標部 草野)

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