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2019.07.22

【米国トレーニー日記】第16回: USトレーニーの一日

 NGBでは定期的に米国ワシントンDCの特許事務所にトレーニーを派遣しています。私(篠田)も、2019年5月~11月の半年間にわたって滞在予定です。本稿では、「USトレーニーの一日」と称し、私のある一日をご紹介したいと思います。

◆7:00 起床、朝食
・ヨーグルト+ブルーベリー+ストロベリーがお気に入りの朝食です。DCでは、果物や野菜が比較的安く、非常に重宝しています。

◆7:30 地下鉄で通勤
・地下鉄の混雑度は、朝のラッシュアワーでも東京に比べれば大したことはありません。人と触れ合う程に混むことは極めて稀です。
・DCでは、地下鉄網が比較的発達しており、DC内の主要地域であれば地下鉄でアクセスすることが可能です。ほぼ定刻通りの運行ですし、治安も良好です。DCにお越しの際は是非ご利用下さい。
・自家用車で通勤する人も多く、渋滞は深刻な社会問題となっているようです。高速道路に需給によって料金が変化する特別有料車線「エクスプレスレーン」が導入される等、様々な施策が実行されていますが、それほどの効果は無いようです。

◆8:00 特許事務所に到着
・先ずは、メールやレターのチェックから始めます。
・今日はお客様から至急対応を要するご連絡を頂いていましたが、幸い滞在中の事務所の案件であったため、担当弁護士に10:00からのアポイントをとりました。アポイントの時間までは当該案件に関して詳細を確認しておきます。

◆10:00 弁護士とディスカッション
・担当弁護士のオフィス(※後述)にてディスカッションを行い、何とか対応案をまとめ、日本のお客様へ報告できました。
・DC滞在中は、複雑な案件を代理人と直接ディスカッションすることができ、非常に有益であると感じています。アメリカの事柄で不明点がありましたら、是非お問い合わせください。
・なお、アメリカの特許事務所では各弁護士にオフィス(個室)が与えられており、少人数のミーティングであれば、このオフィスで行うことできます。滞在先の事務所では入社年順にオフィスの選択権が与えられたようで、最年長のパートナー弁護士は広大で景色の良いオフィスを使っています。

◆11:30 ランチ
・今日は若手弁護士と早めのランチです。メキシカンのファストフードということで、8ドル程度で済んでほっとしました。
・DCのレストラン価格は東京の1.5倍かそれ以上です。外食は非常に高くなりますので、Happy Hourの時間帯に行くことをおすすめします。
・ちなみに、NGBの昼休憩は11:45~12:45の一時間と定められていますが、滞在中の事務所にはそのような規定はありません。弁護士たちは自身の裁量で、労働時間/休憩時間、家で働くか/事務所で働くか、等を決定できます。非常にアメリカらしいですね。

◆14:00 審査官との電話面接に参加
・担当弁護士のオフィスにて、審査官との電話面接に参加。審査官との面接については、過去の弊社トレーニーの記事(https://www.ngb.co.jp/ip_articles/detail/1284.html)もご参照ください。
・今回の面接の主なミッションは、クレームが112条(b)の要件を満たさず不明確であるとされた件に関し、お客様ご提案の補正案にて拒絶が解消するか、を確認することです。
・担当弁護士は、補正案を含むインタビュー・アジェンダを事前に審査官に送付済でしたので、インタビュー・アジェンダに含まれる論点を順番に説明しました。これに対し、審査官は、補正案によれば拒絶が解消すると回答しました。
・結果、インタビューはたった2分で終了し、正直拍子抜けの感もありましたが、お客様提案の補正案にて許可されそうで安心しました。

◆15:00 通常業務
・インタビュー後、やっとのことで、通常業務を開始しました。

◆18:00 若手弁護士から飲み会のお誘い
・オフィスのドアをノックする音が聞こえ振り返ると、若手弁護士が満面の笑みとともに「Happy Hour行こうよ!」。
・意外と思ったのは、アメリカ人も同僚と頻繁に飲みに行くことです。特に、結婚していない若手の弁護士は、よく連れ立って飲みに行きます。しかも、一次会では終わらずに、二次会に行くことも少なくありません。
・この日も二次会が終わって帰宅したのは23:00を過ぎた頃でした。

◆23:00 帰宅、就寝
・先週末に行ったヴァージニアのワイン畑の夢を見ながら、眠りにつきました。

(記事担当:特許第1部 篠田)
ヴァージニアのワイン畑

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