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2020.09.09

【調査ツール紹介】AI調査ツール『XLPAT』の新バージョン(6.0)をリリース予定

弊社IP総研では、特許情報や非特許情報のデータベースや調査ツールを日々研究し、有用と判断したツールは弊社で導入しております。そうしたツールの導入をご検討されているお客様には、ツールの紹介、セミナーの開催、アドバイス等をご提供しております。

昨年インドのTT Consultantsが開発したAI技術を用いた特許解析ツール、XLPATTM を取り上げ、ご紹介しました。

『XLPAT』のユニークな機能 [1] NOVELTY CHECKER ビデオサーチ
https://www.ngb.co.jp/ip_articles/detail/1687.html

インド発のAI調査ツール『XLPAT』のユニークな機能
 [2] 特許ポートフォリオ抽出機能 Patdigger
https://www.ngb.co.jp/ip_articles/detail/1702.html

今回、XLPATの新バージョン(6.0)がリリースされ、オンライン発表会が9月14日14時から開催予定とのことです。
オンライン発表会参加申し込みサイト(下記リンクは弊社サイトではなくXLPATのサイトとなりますのでご注意ください。):
https://marketing.xlpat.com/xlpat-next-version-60-launch

今回の発表の目玉として下記の機能が紹介される予定です。

 ・SDIのノイズフィルタリング機能 ― 85%のノイズ低減を実証済み
 ・標準必須特許(SEP)検索 ― 詳細な情報を提供
 ・特許ライセンス ― データセットを学習する機械学習(ML)モデル
 ・特許文献中の課題を抽出(V 2.0)
 ・AI対応コンセプトクラウドの能力向上
 ・「Landscape Reports」 ― コンテクスト分析に自然言語処理(NLP)を適用
 ・「Digidash」 – 専用のデジタルリポジトリ
 ・特許審査のアラート ― 包袋管理の機能向上
 ・高度なデータ処理 ― 分析のパラダイムシフト

この中で特に筆者が気になったのはSDIのノイズフィルタリング機能になります。

精度の良い機械学習を実現するためには、機械学習モデルの開発が不可欠であり、モデル構築のためには精度の良い学習データが必須となります。
今回、XLPATでは製薬会社からの依頼で、学習データの収集、機械学習モデルの構築、データのテスト、再トレーニングの作業を繰り返し、最終的に精度の高い機械学習モデルを構築し、そのノイズ低減率は85%とのことです。今回の発表会ではこの取組、機能について紹介する予定です。

ノイズ除去は調査を進めていく上で避けて通れない作業であり、この様なツールによって少しでもノイズが削減できるのであれば、これは調査効率化の大きな進歩と言えると考えます。

(IP総研 本田竜一)

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