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2022.07.05

特許部 大串聡

【2022年 米国トレーニー日記】第1回:トレーニー派遣再開決定~米国入国までのご紹介

弊社では、新型コロナウイルスの状況が落ち着いてきたことから、米国へのトレーニー派遣を再開することとなりました。私(大串)は、米国トレーニー再開第1号として、2022年6月~12月の半年間にわたってワシントンDCに滞在する予定です。本稿では、米国トレーニー派遣の再開決定~米国入国に至るまでをご紹介致します。

【米国トレーニー再開】
私が米国トレーニー再開を予定していることの話を受けたのは、2021年11月後半でした。早ければ年明け早々~2月に渡米するとの話で、急ピッチでVISA申請の準備等を進めようとしていました。しかし、その直後、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の大流行により、トレーニー再開の話は一時中断となりました。

その後、米国でのオミクロン株による感染状況も改善してきた2022年2月頃、米国トレーニー派遣に向けた手続きを再開することとなりました。

【VISA申請】
まずは、滞在予定先の米国特許事務所を通じて、米国移民局にVISA申請をしてもらいます。必要書類を準備しVISAの申請が完了したのが2022年3月。Premium Processingを申請すると数日~約1か月程度でVISAの申請が承認されると聞いていました。Premium Processingにかかる費用について、数年前までは約1,200ドル程度であったところ、現在では約2,500ドルに値上げされていたのには少々驚きましたが、Premium Processingを申請しない場合6~8か月を要するとのことでしたので、今回Premium Processingを申請することにしました。途中、これまでのVISA申請では要求されていなかった書類(米国特許事務所で私が研修する場所のフロアープランやカラー写真等)の提出要求もあり、結局、米国特許事務所からVISAの申請が承認されたとの連絡が届いたのは2022年5月初めでした。

【大使館での面接】
VISAの申請が承認された後は、当該VISAを有効なものとすべく、米国大使館での面接等が必要となります。これまでの経験上、米国大使館での面接の予約が取れるのが約1か月後、面接当日には待ち時間も含めて2時間強かかると聞いていました。しかし、この時期、VISA申請をする方も少なかったようで、約10日後の面接を予約することができ、また、面接当日も20分程で完了したのは幸いでした。

【アパートの選定】
VISA申請や大使館面接と並行して、米国滞在時に住むアパートの選定も進めていました。滞在予定先の米国特許事務所に近く、値段もリーズナブルで、設備が比較的充実したアパートがないか、米国特許事務所のコーディネーターにその選定をお願いしていました。

ただ、選定をお願いする時期が遅かったことや、アパートとの契約に想定以上に時間を要したこと等も重なり、出発直前までアパートが決まらないという状況でした。最初の数週間はホテルでの生活も覚悟しておりましたが、コーディネーターの昼夜問わずの頑張りのおかげもあり、出発予定日の前日に、条件に合致する契約可能なアパートを見つけて頂き、そのアパートでの契約を進めることができました。コーディネーターには感謝の気持ちでいっぱいです。

私が今住んでいるアパートは、空港とDC市内を結ぶオレンジライン/シルバーライン沿いにあり、Court House駅が最寄り駅です。DCにお越しの際には是非ご連絡下さい!

【米国入国条件】
出発を予定していた直前まで、米国への入国には、ワクチン接種証明に加え、渡航前1日以内のPCR検査の陰性証明書(及び宣誓書)が必要とされていましたが、幸いなことに、出発予定日の前日の便から、陰性証明書(及び宣誓書)は必須ではなくなりました。出発直前まで何が起こるか分からないということを実感した瞬間でもありました。

以上の通り、米国トレーニー再開の話を聞いてから約6か月の月日を要し、また直前までドタバタとしてしまいましたが、今は無事米国でのトレーニー生活を送ることができています。

次回以降、米国でのトレーニー生活の様子についてお知らせしていきたいと考えています。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

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