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2025.08.13
IP総研 折田/中根
NGBが提供している製品ではありませんが、検索・調査に関連するツールとしてResearch Highway をご紹介させていただきます。Research Highwayは主要標準化機関の膨大な技術文書を、構造化フィールドと多彩なフィルタで横断検索できるツールです。2025年9月10日(水)~12日(金)で開催される知財・情報フェアにも出展予定ですので、会場でぜひ直接ご相談ください。
Research Highway は Psiverse社(https://www.psiverse-solutions.com)が提供する独自の製品で、複数の標準化機関が公開する技術文書を構造化された形で一括検索できるツールです。現在の収録範囲は 3GPP、IEEE、3GPP2、ITU、IETF などの主要ソースにまたがり、3G、4G、5G、6G、Wi-Fi、Bluetooth といった無線規格に関する技術標準仕様書や技術報告書(Technical Reports)、変更要求(Change Requests)、技術寄稿(Technical Contributions)、ディスカッション文書(Discussion documents)、RFC(Request for Comments)など、200 万件以上の文書を収録しています。今後は、例えば、JVET(Joint Video Exploration Team)など、マルチメディア/ビデオ符号化規格をはじめとしたハイテク分野の技術文書も追加予定とのことです。
技術文書情報は、知財専門家にも 研究開発者にも多様なユースケースがあります。しかし、一般公開されている技術文書情報は構造化されておらず検索もしにくいため、知財専門家および研究開発者はこれらの情報を十分に活用できていませんでした。Research Highway は、この技術文書情報を構造化フィールドとフィルタの組み合わせで利用できる形で、知財専門家 および研究開発者に提供することで、この課題を解決しています。Research Highway を使うことによって、特定の技術文書を容易かつ便利に絞り込み・アクセスでき、技術文書情報から独自のインテリジェンスやインサイトを導き出すことが可能になります。
主な利用例
● 特定の技術または技術概念を扱った文書を検索(例:MIMO、OFDM)
● 企業または著者別の文書を検索(例:Nokia や Samsung が提出した寄稿文書)
● 指定した日付範囲の文書を検索(例:2010年1月1日〜2020年12月31日)
● 文書種別でフィルタリング(例:変更要求のみ、技術報告書のみ)
● ステータスでフィルタリング(例:「承認済み」「合意済み」変更要求のみ)
● 3GPP 世代ごとの文書を検索(例:5G のみ、6G のみ)
● 3GPP リリースごとの文書を検索(例:リリース18関連文書)
知財専門家は、訴訟やライセンス交渉において標準必須特許(SEP)の先行技術調査やSEP 特定・検証に活用できます。研究開発者は、標準化動向やホワイトスペース、競合他社の活動を把握し、研究開発やパートナーシップの意思決定に役立てることができます。
Psiverse社は2025 年 9 月 10 ~ 12 日に東京ビッグサイト(西ホール 3-4)で開催される知財・情報フェア&コンファレンス2025にも出展予定です。創業者であるSubodh Thali 氏と Sudipta Ray 氏が詳しい説明を行う予定です。詳しくは https://www.psiverse-solutions.com または contact@psiverse-solutions.com までお問い合わせください。
テキスト・日付・企業名など高度な検索フィールド
検索条件の絞り込みのための各種フィルタ一覧
(a)高度検索インターフェース、(b) 検索ログ、(c) 結果分析ページ、(d) ハイライト付き詳細分析ページ、(e) 統計チャート