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2011.06.06

【米国トレーニー日記】第6回:日米職場環境の違い(その2)

前回は、日米職場環境の違い(その1)として通勤・オフィスについて触れさせて頂きましたが、今回はその後編とし電話・昼ご飯・ハッピーアワーについてお伝えします。

電話について
アメリカにはハンズフリー・マイクロフォンを多用する人がたくさんいます。ワシントン滞在当初、町を歩いていて、アメリカ人は独り言が多いなと感じることが多々ありました。しかし実際はハンズフリー・マイクロフォンを利用していただけだったようです。知人の一人によればアメリカ人がハンズフリー・マイクロフォンを多用する理由は、車を運転しながら電話を利用する機会が多いからとのことでした。(日本と同様に携帯を持ちながらの運転を禁止している州も多いです)。またある知人によれば、携帯から発生する電磁波が怖いから利用していると言っていました。使っている理由は人それぞれのようです。

また弁護士は固定電話のスピーカーホン機能も多用します。日本ではこの機能を電話会議で利用しますが、一人で利用している人を見たことはありません。日本のオフィスでこの機能を使っていたら、周りの人に会話が丸聞こえになってとても目立ってしまいます。しかしアメリカの弁護士は個室で仕事を行っているためそのような問題は発生しません。また電話をしながらキーボードを操作できるのも大きいメリットのようです。

昼食について
これは今でも不思議に感じているのですが、昼食の時間になっても人々がエレベーターホールに集まってきて混雑するということがありませんでした。事務所の入っていた12階建てのビルでは多くの人が働いていたはずで、しかも皆確実に外で食事をしているはずなのですが……。こんな些細なところにも、日本人とアメリカ人の時間の使い方の差異、もっと言えば文化の違いを感じました。

ハッピーアワーについて
一般的なバーやレストランではハッピーアワー(通常16-19時)が設定されており、その間低料金でお酒を飲むことができます。一杯飲んでから帰ろう!ということです。この習慣は新橋のサラリーマンと同じです。ただし、新橋のサラリーマンの多くが結局終電まで飲んでしまうのに対し、ワシントンの人たちはしっかり時間を決めて、早めに切り上げます。

私も仕事の後にお世話になっている弁護士と時々飲みに行きましたが、普段真面目で隙のない弁護士たちも一度お酒が入れば、我々と同じように悩みを語ったりします。こういう一面が見えたのも研修成果の一部なのかと感じたりもします。

では今回はこの辺で。次回をお楽しみに!

記事担当: 特許部 鈴木(利)

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