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2020.07.01

【特許・意匠ニュース】 欧州特許庁および韓国特許庁との優先権書類の電子的交換(二庁間PDX)の終了

日本国特許庁(JPO) と欧州特許庁(EPO)との二庁間、および、日本国特許庁と韓国特許庁(KIPO)との二庁間で実施されていた優先権書類の電子的交換(二庁間PDX)が、2020年6月30日をもって終了しました。二庁間PDXとは、出願人等が所定の手続きを行うことで、書面による優先権書類の提出を省略できるという二庁間の取り決めでした。今後、優先権を主張して欧州や韓国へパリルートの特許出願および実用新案出願を行う際、書面による優先権書類の提出を省略するためには、世界知的所有権機関(WIPO)のデジタルアクセスサービス(DAS)を利用した優先権書類の電子的交換の手続きを行う必要があり、欧州特許庁および韓国特許庁へアクセスコードを提示することが必要となります。

デジタルアクセスサービス(DAS)を利用した優先権書類の電子的交換の手続きとは
出願人等は、所定の手続きを行うことで、出願予定の外国特許庁/機関に対して、世界知的所有権機関(WIPO)のデジタルアクセスサービス(DAS)を通じて日本国特許庁から優先権書類の電子データを取得するように請求することができるため、優先権書類を書面で提出する必要がなくなります。このDASを利用するためには、日本国特許庁からアクセスコードを入手し、外国特許庁/機関へ提示する必要があります。

(参考)
特許庁HP
1.「欧州特許庁との優先権書類の電子的交換について」
https://www.jpo.go.jp/system/process/shutugan/yusen/das/pdx-epo.html
2.「韓国特許庁との優先権書類の電子的交換について」
https://www.jpo.go.jp/system/process/shutugan/yusen/das/pdx-kipo.html
3.「DASを利用する際に日本国特許庁に行う手続について」
https://www.jpo.go.jp/system/process/shutugan/yusen/das/jpo-tetsuduki.html
4. 「優先権書類の提出省略について(優先権書類の特許庁間における電子的交換について)」
https://www.jpo.go.jp/system/process/shutugan/yusen/das/index.html

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