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2026.02.02

特許部 寺岡 裕芳

【特許・意匠・商標ニュース】タイ、2025年の知財出願件数が7.5万件超に増加

2026年1月7日、タイ知的財産局(DIP)は、2025年の国内知的財産出願件数が75,381件に達し、前年比9.11%増となったと発表しました。商標、特許、小特許、意匠のいずれも堅調に推移しており、知的財産が同国の経済成長を支える基盤として定着していることがうかがえます。

分野別では、商標出願が55,668件と全体の約7割を占め、電子出願(e-Filing)が75%に達しました。EC関連の販売・マーケティング、化粧品・美容、電子機器、健康関連製品など、日本企業にとっても競争が激しい分野での出願が目立ちます。出願人の国籍比率は、タイ51%、外国49%と拮抗しています。

発明特許出願は、8,386件(前年比2.86%増)で、外国企業が約9割を占めました。医薬・バイオ、通信、鋼材、バッテリー分野が中心で、日本企業ではJFEスチール、トヨタ自動車、日本製鉄などが上位出願人として名を連ねています。登録件数は、5,497件となりました。

小特許は、4,944件(16.14%増)と高い伸びを示し、食品、伝統医薬、衛生用品、農業製品分野が中心で、出願の9割以上を国内出願人が占めます。一方、意匠出願は、6,383件(18.74%増)と、こちらも大幅に増加し、織物模様や自動車部品、包装分野の出願が多いようです。

DIPは、商標(EC分野:4か月)、意匠(自動車部品:3か月)、発明特許(デジタル分野:12か月)などを対象としたファストトラック(Fast Track Plus+)プログラムを積極的に展開しており、タイ国内の産業の競争力強化と利用者利便性向上を進めています。

タイ市場に進出・展開する日本企業にとっても、ファストトラックプログラムの戦略的利用が、今後ますます重要となりそうです。

参考情報:
タイ知的財産局(DIP)により公表されたニュース記事PDF(タイ語のみ)
https://www.ipthailand.go.th/images/26647/__68_Final.pdf
上記PDF記事へのDIP公式リンク(タイ語のみ)
https://bit.ly/4jZC25r


寺岡裕芳 (てらおか ひろよし)
NGB株式会社 東南アジア駐在員事務所(バンコクオフィス)
オフィスマネージャー

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