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2026.03.02
東南アジア駐在員事務所 寺岡裕芳
カンボジア商務省は、当国のDigital IP Hub構想の一環として、地理的表示(Geographical Indications: GI)に関する独自のオンラインデータベースを公開しました。
カンボジアはWTO加盟国であり、TRIPS協定に基づくGI保護義務を負っています。ASEAN各国でGI保護の強化が進む中、今回の独自データベースの公開は、制度運用の透明性向上という観点から、国際基準への整合性を高める動きと評価できます。
カンボジアで商標出願や商品展開を行う際には、他国と同様にGIとの抵触リスクを事前に確認することが望まれます。特に、食品・農産品・飲料関連ビジネスでは、表示やブランド名がGIと競合しないかの確認が実務上重要となります。
(※GIと商標は別制度ですが、名称の使用態様によっては紛争リスクが生じる可能性があります)
なお、注意点として、今回発表された新たな公式データベースには、現段階(2026年2月)では外国権利者のGIが未収録であるため、同国での商標出願や商品展開をご検討の場合は、GIとの抵触リスク確認を含め、例えばWIPOにより提供されたデータベース(Global Brand Database)も確認するなど、包括的な事前調査をお勧めいたします。
ご関心のあるお客様は、弊社までお気軽にご相談ください。
※Digital IP Hubとは、カンボジア商務省(知財当局)が進める構想であり、日本国特許庁(JPO)の支援に基づき、知財関連の情報・手続をオンライン上に集約するための統合プラットフォーム(ポータルサイト)を構築する構想です。
参考情報:
カンボジア商務省による公式データベース
https://digitalip.cambodiaip.gov.kh/en/geographical-indication
WIPOによるデータベース(Global Brand Database)
https://branddb.wipo.int/
ABACUS IPによるニュース記事
https://www.abacus-ip.com/post/cambodia-launches-geographical-indication-database

寺岡裕芳 (てらおか ひろよし)
NGB株式会社 東南アジア駐在員事務所(バンコクオフィス)
オフィスマネージャー




