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2011.04.06

【米国トレーニー日記】第4回:ワシントンでの仕事

第3回まで中辻が「審査官とのインタビュー」 「PatentAgent試験」 「ワシントンの春」についてご紹介させて頂きましたが、今回からは中辻の後任としてワシントンの事務所での駐在を経験した私、鈴木が数回にわたり続編を担当させて頂きます。楽しんで執筆させて頂こうと考えておりますので、中辻に引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
今回は先ず私が実際ワシントンでどのような業務を経験したか簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

私のNGBでの日常業務は外国特許権利化サポートや外国特許鑑定サポートが中心ですが、ワシントンの駐在先でも基本的に日本と同様の業務を行っていました。では日本での業務とワシントンでの業務とで何が違うかと言えば、やはり米国弁護士の近くで一緒に仕事ができるということだと思います。これは駐在していた事務所の弁護士と一緒に仕事ができるということだけでなく、他の事務所の弁護士とも緊密な関係で仕事ができるということを意味しています。

ワシントンにはご存知のように米国の特許法律事務所が密集しています。
そのため駐在していた事務所以外の他の事務所でも頻繁に打合せを行いました。

弁護士と膝を突き合わせて仕事ができたこと自体が私にとって非常によい経験になったのは勿論ですが、業務自体をより効率的に行うことができたことも収穫でした。疑問があればすぐに弁護士に相談でき、弁護士もいいアイデアを思いつけばすぐに連絡をくれたので、日本では手紙のやり取りで少なくとも一日かかっていたものが、数分で終わるということもよくありました。

また書面からだけでは読み取れない弁護士の考えや性格も知ることができ、日本に戻ってからもワシントンで築いた弁護士との関係は非常に役に立っており、以前に増して密に連絡を取り合うようになっています。米国の弁護士の方も多分同じように思ってくれていると思います。お陰で仕事とは関係のないメールも増えましたが、これが自分の一つの財産になっていると感じています。

またワシントンではセミナー、レクチャー等も多く開かれており、これらは駐在の目的の一つである判例情報の収集などに大いに役立ちました。また様々な事務所の弁護士に会う機会も多くあったので、同じ質問を別の弁護士に聞いてみるという経験もできました。判例の解釈などは弁護士によって広く解釈したり狭く解釈したりで、個々の弁護士の性格が反映され非常に興味深かったです。

とりとめもなくワシントンでの業務を紹介させていただきましたが、上述したように様々な経験をすることができました。今後この経験を自分自身、NGBのレベルアップ、そしてお客様の役に立つサービスにつなげていければと思っています。

(担当 特許部 鈴木)

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