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2022.01.27

特許部 飯島康介

【特許・意匠ニュース】USPTO、特許適格性に関する応答を保留できるパイロットプログラムを発表

 米国特許商標庁(USPTO)は、2022年1月6日に米国特許法第101条の特許適格性(Subject Matter Eligibility)に関する新たなパイロットプログラムであるDeferred Subject Matter Eligibility Response (DSMER) pilot programを発表しました。

 最初の拒絶理由通知が①特許適格性に関する拒絶理由および②その他の拒絶理由を含む場合に、①に対する応答のみを保留することができます。②に対する応答が①を解消することが往々にしてあることを背景として、USPTOはこのパイロットプログラムによる審査効率や特許品質への影響を評価します。

 本プログラムへの参加は、USPTOからの案内がある場合のみ可能です。この案内は本プログラムの要件を満たす出願において2022年2月1日から2022年7月30日に発行される最初の拒絶理由通知に含まれます。本プログラムへの参加を希望する場合は、所定のフォームを拒絶理由通知への応答と併せて提出する必要があります。なお、出願人からこのプログラムに参加することを要求することはできません。

(参考)
・Federal Register / Vol. 87, No. 4 / Thursday, January 6, 2022 / Notice
https://www.govinfo.gov/content/pkg/FR-2022-01-06/pdf/2021-28473.pdf
・”Deferred Subject Matter Eligibility Response (DSMER) pilot program”, USPTO
https://www.uspto.gov/patents/initiatives/patent-application-initiatives/deferred-subject-matter-eligibility-response

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